先日、新聞に興味がわく記事が載っていました。
今年の冬は、新型コロナとインフルエンザの同時流行が懸念されています。
どちらも高齢者には、肺炎を引き起こし重症化しやすい厄介な感染症です。
しかし、肺機能を鍛えると、呼吸に余力を残しておくことができ、
肺炎の重症化を防ぐ事に役立ちます。
一般に、肺の機能は25歳頃をピークに次第に衰えてきます。
胸郭が硬くなったり、筋肉の動きが悪くなったりして、肺の弾力性もなくなる
すなわち、肺が膨らんだままで、なかなか戻らなくなるそうです。
その為、通常の呼吸で吐いた後に肺に残る空気の量(機能的残気量)が増え、呼吸に
余力がなくなり日常生活で息苦しさを覚えるようになったりして、感染症への抵抗力が
落ちてしまうそうです。
だが、肺そのものを鍛えることは難しいです。でも、肺を動かす筋肉を
鍛えることはできます。息を吸う筋肉(吸息筋)と、吐く筋肉(吐息筋)
を軟らかくして、動きやすくすることを目指しましょう。
次に紹介するストレッチ運動は肺を動かす筋肉を鍛える「呼吸筋ストレッチ体操」です。
それぞれの動き、筋肉を意識し、ゆっくりとした動きで、息を吸って吐く。
以上のストレッチを、各種3~5回反復。1セット5分くらいを、朝昼晩など複数回
行なうと良いでしょう。
所で、我がデイサービスでは、午後のレクリエーションの後に、高齢者向けの空手体操を
行なっています。その体操の前後には必ず②のような深呼吸を行います。ですから、
デイサービスの空手体操に参加している皆さんは、肺機能が鍛えられていると
思いますよ。
それからこれも言われています。
呼吸筋を鍛えて、機能的残気量が下がってくれば、必然的に深くてゆっくりした呼吸になり
コロナを心配して、精神が不安定なことも、体操によって呼吸のリズムが落ち着き
精神の安定にもつながります。