立春とは

2021年の節分は2月2日で124年ぶりに2日になったと言っていました。
節分と立春はどう違うのでしょうか
節分は文字通り季節の変わり目で、立春の前日にあたります。
立春は冬季が終わる時を指します。

今回は立春について載せます。

立春とは
二十四節気(にじゅうしせっき)において、「春の始まりで、1年の始まり」
とされる日です。

「二十四節気」は、古代中国で作られた農事を指導するために作られた暦で、
春秋戦国時代(BC.770~BC.221)黄河流域で作られたと言われます。
日本では平安時代に取り入れられました。

『暦便覧』では「春の気立つを以って也」と書かれています。
時候的な解説では、「大寒から立春までは一年のうちで最も寒い季節であり、立春を過ぎると少しずつ寒さが緩み始め、春の気配が忍び入ってくる」とされています。

行われる行事
「立春大吉」
禅宗のお寺で行われ、家の入口に「立春大吉」と書かれた御札を家の鬼門に貼る風習があります。
立春大吉という文字は縦書きすると左右対称となる大変めでたい文字で、厄除けのおまじないにもなります。
一年の始まりに、招運来福を願う意味があり、
門をくぐって家に入ってきた鬼もこのお札を見ると出ていくそうです。

食べ物
立春朝生菓子
立春の朝に作られた生菓子のことで、その日に食べると縁起が良いとされています。
立春朝生菓子には、桜餅やうぐいす餅、椿餅、大福などがあります。

立春朝搾り
立春の日の朝一番に仕上がったお酒のことで、
立春の日にいただくと福を呼ぶとされています。
このお酒は神主さんにお祓いを受けてから出荷されます。

立春大福
小豆や餅には穢れを祓うとか、鏡餅のように神の依代としてお餅を使われることから、
立春の朝にできた大福は縁起が良いという意味があります。

「立春の候」
「立春の候」は、立春の時期につかう時候の挨拶です。
「立春になりましたね」「春がはじまりましたね」といった意味があります。
挨拶の使える期間としては、節分の翌日の「立春」になった日から、
次の節気の「雨水」の前日までです。
年によって日が変わりますが、2月4日頃から2月18日頃までこの挨拶です。

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