こんにちは、北野接骨院です。
今回は、ヒハツの効果効能に関して、ご紹介したいと思います。
ヒハツの日本での認識は?
ヒハツは、コショウ科の香辛料です。日本人にとっては、あまりなじみのないスパイスかもしれません。しかし、テレビ番組で紹介されるようになってから、徐々に知名度が上がってきています。
摂取する際の注意点や副作用についても解説するので、取り入れる際には是非参考にしてください。特に妊娠中の方や薬を服用されておられる方は、注意が必要です。
ヒハツは南アジア原産のコショウ科の香辛料
ヒハツとは、南アジア原産のコショウ科の香辛料です。インドの伝統医療「アーユルヴェーダ」において、ヒハツは「長寿の薬草」として扱われてきました。
ヒハツは「インドナガコショウ」「ロングペッパー」などとも呼ばれ、インドやインドネシアでは、さまざまな料理で多用されます。
昔はヒハツがスパイスの主流でしたが、安価で供給が安定しているコショウが優位となり、ヒハツはあまり流通しなくなりました。
ヒハツには辛味成分ピペリンが含まれている
コショウの辛みは、ピペリン(Piperine)という物質が原因です。ヒハツには、辛み成分であるピぺリンが、コショウよりも多く含まれています。香りが甘くても、味は辛いので、一度に大量に口に入れるのはやめましょう。
ヒハツの効果効能とは?
ピぺリンには薬の吸収を阻害する働きもあるので、飲んでいる薬の効果が薄まってしまったり、逆に、効きすぎてしまう可能性があります。
薬を服用している場合は、ヒハツの摂取を控えるか、かかりつけの医師に相談してみることをお勧めします。
また、上記のような副作用が起きる可能性があるので、妊娠中の場合はヒハツの摂取を控える方が無難です。
内臓温度が上がり、冷え対策になる
冷えを解消するためには、内臓温度を上昇させなければなりません。生姜も効果がありますが、ヒハツのほうが内臓温度を上昇させやすく、生姜の場合は1日に10g程度必要なのに対し、ヒハツなら1日1g(小さじ2杯)程度で充分です。
また、内臓温度が1℃上がる事によって、生きているだけで消費する基礎代謝が10%~15%上がり、女性の平均の基礎代謝が1500Kcalとして、150~200Kcal代謝が上がる計算になります。
これを運動に換算すると、1時間のウォーキングもしくは、30分のジョギングをした時に消費するKcalと同等のものになります。
むくみの解消につながる
むくみは、腎臓機能や末梢循環障害に起因する病的なもの以外に、健康な方でもデスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けている場合に発生することがあります。男性に比べて筋肉量が少なく、冷えやすい女性は、むくみに悩んでいる方も少なくありません。
血管が拡張するため、血圧の改善に役立つ
血管の内皮細胞は、血流が速くなると一酸化窒素を産生して放出します。放出された一酸化窒素は、血管の「中膜」と呼ばれる部位にある「平滑筋」に作用し、平滑筋の緊張がゆるむことで血管が広がります。
なお、血管を広げる働きは、放出される一酸化窒素の量に左右されることにご注意ください。ヒハツ由来のピぺリンを摂取すると血管内で一酸化窒素の働きが増強され、血管が拡張しやすくなり、血流がスムーズになります。
その結果、正常な血圧を維持するのに役立つので、高血圧の方は、ヒハツの摂取を心がけてはいかがでしょうか。
ヒハツを摂取する際の注意点と副作用
薬の効果が安定しなくなる
ピぺリンには薬の吸収を阻害する働きもあるので、飲んでいる薬の効果が薄まってしまったり、逆に効きすぎてしまう可能性があります。
薬を服用している場合は、ヒハツの摂取を控えるか、かかりつけの医師に相談してみることをお勧めします。
また、上記のような副作用が起きる可能性があるので、妊娠中の場合はヒハツの摂取を控える方が無難です。
有害成分に関する報告はない
ヒハツには、有害成分に関する報告はありません。コショウや七味唐辛子など、ほかの香辛料と同様に、さまざまな料理でご利用ください。ただし、辛いので、一度に大量に摂取するのは控えるほうが良いでしょう。
辛いので、少しずつ摂取しよう
ヒハツには辛み成分のピぺリンが含まれており、コショウと同様に「ピリっ」とした辛さがあります。上述したように有害成分に関する報告は存在しないものの、一度に大量に摂取するのは、「辛さ」という点で困難です。
単独で摂取するのではなく、肉料理や野菜炒めなどに、コショウの代わりに少量ふりかけると、摂取しやすいです。また、「豚肉の臭み消し」「カレーの風味付け」「コーヒーの風味付け」にもおすすめです。
私は毎日、朝、晩の2回、豆乳ヨーグルトに混ぜて摂取しています。最近は朝晩と冷え込みが厳しいですが、摂取してしばらくすると、身体がポカポカしてきて、寒さに強くなってきた実感があります。
過剰摂取には注意が必要、胃痛などの副作用の心配も
ヒハツの1日あたりの摂取量は1g(小さじ1/2程度)とされています。大量に摂取すれば効果が高まるというものではないので、過剰摂取には注意が必要です。
ヒハツを摂り過ぎると、胃痛や吐き気、下痢などの症状が現れる可能性があります。
まとめ
ヒハツは、南アジア原産のコショウ科の香辛料です。現在、インドやインドネシアなどでは、さまざまな料理でヒハツが使われています。また、アーユルヴェーダにおいては、「長寿の薬草」として扱われてきました。
日本ではあまりなじみのない食材ですが、近年、テレビ番組で取り上げられるようになり、少しずつ知名度が向上しています。
ヒハツには辛み成分のピぺリンが含まれており、コショウのように「ピリっ」とした辛さがありますが、香りはシナモンに似てほのかに甘く爽やかです。
「内臓温度が上がり、基礎代謝UPと冷え対策になる」「むくみの解消につながる」「血管が拡張するため、血圧の改善に役立つ」といった効果を期待できるので、食生活に取り入れてはいかがでしょうか。
有害成分の報告はありませんが、
ピぺリンには薬の吸収を阻害する働きもあるので、飲んでいる薬の効果が薄まってしまったり、逆に、効きすぎてしまう可能性があります。
薬を服用している場合は、ヒハツの摂取を控えるか、かかりつけの医師に相談してみることをお勧めします。
また、上記のような副作用が起きる可能性があるので、妊娠中の場合はヒハツの摂取を控える方が無難です。
また辛いため、一度に大量に摂取するのは困難です。コショウや七味唐辛子のように、さまざまな料理にふりかけると無理なく摂取できるでしょう。
これを踏まえて、可能であれば食生活にヒハツを取り入れてはいかがでしょうか。