金木犀の香りでリラックス

最近、我が家の庭にある「金木犀(キンモクセイ)」が、とても良い香りをにおわせてい

ます。みなさんの家にも、金木犀の木がありますか。

金木犀にの香りがすると、気持ちが落ち着くとかリラックスを感じる人が多いのでは?

甘く強い芳香で魅了し、一度その香りを嗅ぐと忘れられない印象を残し、芳香剤や香水

などにもなっています。

さて、人は、よい香りを嗅ぐとリラックスできることがありますよね。

それは、嗅覚が視覚と聴覚と違うのは本能にダイレクトに作用すること。

それこそが香りとリラックスの関係を読み解くカギなのです。

そのメカニズムは、香りを嗅ぐと香り成分が鼻の粘膜に付着し、電気信号に置き換えられ

て脳に伝えられます。このとき最初に伝達される脳の部分が「大脳辺縁系」というところ。

ここは快・不快などの情動に関わる古い脳です。 一方、視覚や聴覚の電気信号は、知性に

関わる新しい脳「大脳新皮質」に最初に伝えられます。この違いが、嗅覚の大きな特徴です。

そして、嗅覚が伝わる「大脳辺縁系」は自律神経系をつかさどる視床下部と連携していま

す。自律神経は、心身のリラックスに関わるところ。よい香りを嗅ぐと反射的に安らぐのは、

このような嗅覚ならではの伝達メカニズムにあるのです。

近頃、コロナや暗い事件などで、気が滅入ることもありますが、窓を開けて金木犀の香り

を楽しんでリラックスしてみて下さい。