みなさん、肘内障という症状はご存知ですか
?
小さいお子さんがいらっしゃる方や、子育てを経験された方で
冷や汗をかく思いをされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
先日、当院に2歳の女の子とご両親が来院され
「娘が肘内障ではないかと
」
と戸惑った様子で来院されました。
肘内障とはどういう時に起こるかというと
・3~6歳ぐらいの幼児に多く発生
・保護者などが手を引っ張った時
・子供が腕を身体の下にして転がった時に、自重で腕を引っ張った状態になった時
・転倒でまれに起こることもある
どういう症状が起こるかというと
・子どもが痛がって手をだらんと下げて動かさない・動かせない
・手に力が入らない(手首に痛みを訴える事もある)
・肘の親指側に痛みを訴える
肘内障でこのような症状が出た時
身体ではどのような事がおこっているかというと・・・
骨を支えている靭帯という所から、骨が外れかかっている
または外れた状態です。
このような状態は当然、痛みをともなうので
だいたいのお子さんは大泣きです
でも、今回来院した女の子はご両親の心配をよそに
ケロっとしていました
さて、治療法はというと
靭帯から外れた骨を元の位置に整復します
。
手の平を上に向かせ肘を伸ばし
外れた骨の位置を押さえ、前腕を回外させながら腕を完全に曲げる
その時にクリック音という、靭帯に骨がもどった音がします
30秒もあれば整復は終了です。
※とても簡単そうにみえますが
免許を持ってない方が整復をするのは危険ですのでやめましょう
帰り際、女の子は手を上げてバイバイ~と手を振ってくれました
・・・ちゃんと動かせていますね
みなさんも、お子さんの肘内障やケガなど